クラシックとモダン、西洋と東洋の感覚を融合させ、中国茶や紅茶のティーポットにも通じる優美なフォルムに仕上げた茶器のコレクションです。中国から伝来した喫茶の習慣と茶の製法は、長い時間をかけて日本独自のスタイルに変遷してきました。注ぎ口の切れの良さや手取りの軽さなど、日本の製陶技術の粋が集められています。
中国や日本では茶器はお茶を美味しく淹れるための機械だと言われています。それゆえに急須全体の形状や持ちやすさ、蓋の密閉度、そして茶こしの密度など、様々な機能が伝統と研鑽の中で昇華されてきた道具です。
この急須は鉄分を多く含む烏泥の土を用いて釉薬をかけずに焼き締めた常滑焼で作られています。特筆すべきはぴったりと摺り合わせられた蓋の精度と、本体と同素材で作られた目の細かい茶漉し。広い面積に無数の穴が開けられた茶漉しは目詰まりしないので、旨味が凝縮された最後の一滴まできちんと注ぎきることができます。
Designed by 猿山 修.
KAORU COLLECTION