手に取った時に感じる把手の薄さと軽量感、口に触れた時のカップの優しい口当たり。控えめながら繊細なディテールを追求したカップです。
このシリーズは、最初の店舗をオープンした1998年から数年の間、京都の清水焼の職人に手挽きで作ってもらっていた品物が原型となっています。清水焼の優美な絵付けを得意とする職人に、あえて絵付けをしない、真っ白なコーヒーカップとソーサーの製作を依頼したのがはじまりでした。そこからカップのサイズやソーサーのデザインを変更しながら、長崎の波佐見に窯元を移行し、現在の形に至りました。
コーヒーカップに加え、ティーカップやデミタスカップ、シュガーポット、ミルクピッチャーまで、一連のアイテムを揃えています。長く飽きないデザインを意識して20年近くの歳月が経過した2014年、グッドデザイン賞・ベスト100を受賞しました。作り続けることの大切さと、飽きることのないデザインのあり方を実感した出来事でした。
* カップとソーサーは別売りです。