佐賀県・嬉野に伝わる吉田焼の中でも、モダンで精緻な磁器の加工を得意とする窯元を訪れた折、その地で丁寧に作られている緑茶と出会い、そのお茶のうまみを引き出す茶器を作ろうと思い立ちました。嬉野の緑茶を60度の低温でじっくりと淹れることができ、お茶の香りや色、お茶を淹れる時間の両方を楽しんでもらいたい。そのイメージが茶器の形や釉薬を決める手がかりとなりました。
お盆を片手に持ちながら、もう片方の手だけで茶托を持ち上げたい。そこから、縁が斜めに立ち上がって指が4本さっとその下に滑り込める形になりました。縁の小さな立ち上がりが、親指のひっかかりとなって安定します。
Designed by 安積 朋子.
URESHI COLLECTION