Hiya - 呉須線 - カップ "酒"

冷たい飲み物のための、グラスのような白磁のカップ。光が透けるほど薄く軽く、底裏まで全面が滑らかな釉薬で覆われています。

長崎県佐世保市の三川内町は、約400年の歴史を誇る三川内焼の産地です。三川内では染付、卵殻手と呼ばれる一ミリにも満たない薄い生地、生地を籠目のようにくり抜いてゆく透し彫りなど、手間を惜しまず技術の粋を集めて、美術品のような焼き物が作られてきました。

三川内焼の繊細さを生かして、光が透けるほど薄く軽く焼き上げました。天地を返して器を伏せて焼成することにより、底裏の全てが滑らかな釉薬で覆われます。指にざらつきが触れることもなく、不意に引きずってテーブル面を傷つけてしまうこともありません。

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