Hikari - 白磁 - 正円皿

リムがすっきりと立ち上がった、高台のないシャープなフォルムのプレート。 艶やかな白磁が表情を豊かに引き立てます。和にも洋にも片寄らない雰囲気は、多種多様な料理を取り入れる日本の食生活によく合い、自然と食卓に馴染みます。

2003年から波佐見焼の窯元で定番として製作を続けている、平底のプレートです。開発をスタートした当時は、器には高台があるのが当然で、底がフラットな器は焼き物を知らない素人が作るものと見られていました。最初は底が平滑にならずテーブルの上で回転してしまったり、四角いプレートが大きく歪んでしまいシャープな直線が出なかったりと、なかなか完成に至らず何度も試作を繰り返しました。その度に原型を作り直して原型師と生地屋、窯元と試行錯誤をしながら、ようやくこのHikariシリーズの器が出来上がったのです。今では平底の器は当たり前に作られるようになり、しばしば目にする機会があります。

全体の厚みを薄くしてあるため軽量で、スタッキングしてたくさんの器を重ねてもコンパクトに収納できることがこのプレートの機能面のメリットです。また、存在感として最も強く意識したのは、高台がないことによってプレートの位置が低くなり、テーブルとプレートが一体感を持つことです。極めてシンプルな形状をしているからこそ、素材が持つ豊かな表情が引き立っています。

HIKARI COLLECTION